アジア大会にeスポーツがあるのはなぜ?いつから正式競技?ゲームなのにメダルがもらえるのか調査

アジア大会2026

2026年9月23日、愛知・名古屋アジア大会を見ていた人たちから、ちょっと意外な声が上がっています。

「アジア大会ってeスポーツもやってんのか」

「eスポーツもあるんだね」

陸上、競泳、体操、サッカーなどが行われているアジア大会。

ところが大会では、選手たちがコントローラーやスマートフォンを手にゲームでもメダルを争っています。

しかも単なる余興やイベントではありません。

eスポーツはアジア大会の正式なメダル競技です。

9月23日にはサッカーゲーム『eFootball™』の日本代表が銅メダルを獲得しました。

では、いつからゲームがアジア大会の競技になったのでしょうか。

そして、なぜeスポーツがスポーツ大会に採用されているのでしょうか。

今回はアジア大会とeスポーツの意外な関係、実施されているゲーム、日本代表、メダルの扱いまで調べました。

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アジア大会で本当にeスポーツをやっている!

結論からいうと、本当にやっています。

愛知・名古屋アジア大会では、eスポーツが正式競技として実施されています。

会場は愛知県常滑市の愛知県国際展示場「Aichi Sky Expo」。

競技は9月23日から10月2日まで行われます。

9月23日のJOC公式競技日程を見ると、

午前9時 グランツーリスモ7
午後4時 eFootball™

と、競泳や陸上、射撃などと同じように「Eスポーツ」として競技日程に掲載されています。

つまり「大会期間中に併催されているゲームイベント」ではありません。

アジア大会そのものの競技です。

eスポーツはいつからアジア大会の競技になった?

実はアジア大会とeスポーツの関係は、今回突然始まったものではありません。

最初に登場したのは2018年のジャカルタ・パレンバン大会でした。

ただし、この時点では「公開競技」。

競技は行われましたが、正式なメダル競技ではありませんでした。

大きな転換点となったのが前回の杭州アジア大会です。

杭州大会ではeスポーツが初めて正式なメダル競技となり、7タイトルが実施されました。

そして今回の愛知・名古屋大会でも正式競技として継続。

さらに規模が拡大され、

11種目13タイトル

が採用されています。

つまり、

2018年 公開競技として初登場

2023年 杭州大会で正式メダル競技

2026年 愛知・名古屋大会で11種目13タイトルへ拡大

という流れです。

どんなゲームで戦っている?

ここがゲーム好きにはかなり面白いところです。

愛知・名古屋大会で採用されたタイトルには、日本でもおなじみのゲームが並んでいます。

対戦格闘団体戦
『ストリートファイター6』
『鉄拳8』
『THE KING OF FIGHTERS XV』

MOBA
『Pokémon UNITE』
『Honor of Kings』
『League of Legends』
『Mobile Legends: Bang Bang』

サッカー
『eFootball™』

自動車レース
『グランツーリスモ7』

パズル
『ぷよぷよeスポーツ』

その他
『PUBG MOBILE -Asian Games Version-』
『Identity V 第五人格 -Asian Games Version-』
『NARAKA: BLADEPOINT』

かなり幅広いラインアップです。

特にストリートファイター、鉄拳、ぷよぷよ、ポケモン、グランツーリスモなど、日本で長く親しまれているシリーズがアジア大会の競技になっていることに驚く人も多いかもしれません。

スト6・鉄拳・KOFは一つの団体競技

少し変わっているのが格闘ゲームです。

『ストリートファイター6』

『鉄拳8』

『THE KING OF FIGHTERS XV』

は、それぞれ別々にメダルを争うのではありません。

3タイトルを組み合わせた「対戦格闘団体戦」として一つのメダルを争います。

各ゲームを担当する選手でチームを編成して戦う方式です。

ゲームセンターや家庭用ゲーム機で遊んできたタイトルが、日の丸を背負う代表競技になっていると考えると、かなり時代の変化を感じます。

ゲームなのになぜ「スポーツ」なの?

ここは今回最も疑問に思う人が多いところでしょう。

Xにもeスポーツがアジア大会に採用されることに違和感を示す投稿があります。

確かに陸上や水泳と比べれば、身体活動の形は大きく異なります。

一方、競技として見るとeスポーツには、

反応速度
判断力
操作精度
戦術
対戦相手の分析
チームワーク
長時間の集中力

などが要求されます。

そして一定のルールのもとで選手同士が競い、勝敗を決めます。

アジア・オリンピック評議会(OCA)はこうしたeスポーツをアジア大会の競技プログラムに正式採用しており、現在ではほかの正式競技と同様にメダルが授与されています。

「スポーツという言葉をどこまで広く捉えるか」について意見が分かれる余地はありますが、

少なくともアジア大会の制度上、eスポーツは正式競技

という位置付けです。

eスポーツのメダルも日本のメダル数に入る?

入ります。

正式競技なので、eスポーツで獲得した金・銀・銅メダルも大会の正式なメダルです。

その象徴的な出来事が9月23日に起きました。

『eFootball™』日本代表が、

銅メダル

を獲得したのです。

日本代表として出場したのは茶谷優我選手と貴田英貢也選手。

準決勝では強豪イランと対戦しました。

モバイル版の第1試合は日本が2-1で勝利。

しかしPC版の第2試合を2-3で落とすと、モバイル版で行われた決定戦も0-2で敗れ、対戦成績1-2でイランに敗れました。

決勝進出は逃しましたが、日本は銅メダルを獲得。

愛知・名古屋大会のeスポーツ競技で、日本にとって最初のメダルとなりました。

ゲームで獲得したこの銅メダルも、競泳や体操などで獲得する銅メダルと同じアジア大会の正式メダルです。

eFootballは普通のサッカーと別競技

ちなみに少し紛らわしいのが「サッカー」です。

アジア大会では当然、実際のピッチで行う男子・女子サッカーもあります。

それとは別にeスポーツ競技として、

『eFootball™』

があります。

今回Xで「サッカー銅メダル」と表現している人もいますが、9月23日に銅メダルを獲得したのはこちらのeFootball日本代表です。

リアルのサッカー日本代表が銅メダルを獲得したという意味ではありません。

日本代表は25人

今回のeスポーツ日本代表はかなり本格的なチームです。

日本eスポーツ協会によると、JOCの認定を受けたTEAM JAPANとして、

25人

が選出されました。

日本は全11種目すべてに出場するわけではなく、7種目9タイトルに参加します。

つまりプロゲーマーやトッププレイヤーが単に個人として大会へ参加しているのではありません。

国内で選考され、日本eスポーツ協会からJOCへ推薦され、JOCの認定を受けた日本代表選手としてアジア大会に出場しています。

まさに、

「ゲームでも日の丸を背負って戦う」

時代になったわけです。

一番参加国が多いゲームは?

OCAが発表した参加状況を見ると、興味深い数字があります。

最も多くの国・地域が参加するのは、

eFootball™の24

です。

続いて、

グランツーリスモ7 16
対戦格闘 14
PUBG MOBILE 12
ぷよぷよ 12
Pokémon UNITE 11
Honor of Kings 11
Mobile Legends 11

などとなっています。

サッカーゲームのeFootballが最も国際的に参加しやすいタイトルになっていることが分かります。

一方でLeague of Legendsは8、NARAKA: BLADEPOINTも8となっており、ゲームによって参加規模にはかなり違いがあります。

これからスト6やぷよぷよも登場

9月23日だけで終わりではありません。

むしろeスポーツ競技はこれからが本番です。

主なメダルセッションは、

9月23日 グランツーリスモ7、eFootball™
9月24日 NARAKA: BLADEPOINT
9月25~26日 対戦格闘団体戦
9月26日 ぷよぷよeスポーツ
9月27日 Pokémon UNITE
9月28日 Honor of Kings
9月29日 PUBG MOBILE
9月30日 Identity V 第五人格
10月1日 Mobile Legends: Bang Bang
10月2日 League of Legends

という日程です。

日本のゲームファンにとって特に注目されそうなのが、ストリートファイター6、鉄拳8、KOF XVによる対戦格闘団体戦と、ぷよぷよeスポーツでしょう。

普段ゲーム大会を見ないスポーツファンがアジア大会をきっかけにeスポーツを見る一方、ゲームファンがアジア大会を見るきっかけにもなりそうです。

eスポーツはどこで見られる?

「ちょっと見てみたい」

と思った人もいるかもしれません。

日本eスポーツ協会によると、今大会のeスポーツ競技はメダルセッションを中心に、

TBSスポーツのYouTube公式チャンネル

で日本国内向けにライブ配信されています。

会場は愛知県常滑市のAichi Sky Expoです。

普段のスポーツ中継とはかなり違った雰囲気なので、「eスポーツって実際どんな競技なの?」という人こそ一度見てみるとイメージしやすいかもしれません。

オリンピックでもeスポーツをやる?

アジア大会で正式競技になったことで、次に気になるのがオリンピックです。

ただし、

「アジア大会で正式競技=夏季オリンピックでも正式競技」

というわけではありません。

アジア大会とオリンピックは競技プログラムが異なります。

そのため、アジア大会で採用されているストリートファイターやeFootballなどが、そのまま夏季五輪のメダル競技になったという意味ではありません。

アジア大会はeスポーツについて、オリンピックより先に正式メダル競技として取り入れていることになります。

なぜアジアはeスポーツ導入が早かった?

背景として無視できないのが、アジアに巨大なeスポーツ市場とプレイヤー層が存在することです。

中国、韓国、日本、東南アジアなどにはゲーム人口が多く、プロリーグや国際大会が盛んな国もあります。

実際、今回もeFootballには24の国・地域が参加。

ゲームによっては東アジアや東南アジア勢が世界トップクラスの実力を持っています。

若い世代が親しんでいる競技を総合スポーツ大会へ取り込むという意味でも、アジア大会とeスポーツの相性は良かったと考えられます。

2018年の公開競技からわずか数年で正式競技となり、今回11種目13タイトルまで拡大したことからも、その存在感の高まりが分かります。

「ゲームはスポーツ?」という議論はこれからも続きそう

もちろん、

「ゲームをスポーツと呼ぶことに違和感がある」

という意見がなくなったわけではありません。

陸上や競泳のように身体能力を直接競う競技と、コンピューターゲームを同じ「スポーツ」という言葉で括ることへの抵抗感は人によって異なります。

一方、現在のアジア大会では、その議論とは別にeスポーツはすでに正式競技として定着しつつあります。

2018年は公開競技。

2023年は7タイトルの正式競技。

そして2026年は11種目13タイトル。

規模はむしろ拡大しています。

「eスポーツをスポーツと呼ぶべきか」という議論から、

「どのゲームを国際総合大会の競技として採用するのか」

という次の段階へ進んでいるともいえそうです。

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まとめ

今回は「アジア大会ってeスポーツもあるの?」という疑問について調べました。

eスポーツがアジア大会に初登場したのは2018年のジャカルタ・パレンバン大会。

当初は公開競技でしたが、杭州大会から正式なメダル競技となりました。

愛知・名古屋大会ではさらに拡大され、

11種目13タイトル

を実施。

ストリートファイター6、鉄拳8、ポケモンユナイト、グランツーリスモ7、eFootball、ぷよぷよなど、よく知られたゲームも採用されています。

そして9月23日にはeFootball日本代表が銅メダルを獲得。

この銅メダルもアジア大会の正式なメダルです。

陸上選手や競泳選手と同じTEAM JAPANの一員として、ゲームのトッププレイヤーも日の丸を背負ってメダルを争う。

「アジア大会でゲーム?」

と驚いた人がいること自体が、スポーツの意味が変わりつつある現在を象徴しているのかもしれません。

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