日本の男子800m界で注目を集めるクレイ・アーロン竜波(たつなみ)選手が、新たなスタートを切りました。
2026年10月16日、スポーツ用品メーカーのニューバランスが、クレイ選手とのアスリート契約締結を発表しました。
さらに、クレイ選手は同年10月1日から日本航空(JAL)に所属しています。
現在24歳のクレイ選手は、男子800mで日本歴代2位となる1分44秒32の自己ベストを持つ実力者。
高校時代には日本選手権で優勝し、将来を期待されていました。
しかし、アメリカ留学後は思うような結果を残せず、競技を辞めることまで考えた時期があったといいます。
そこからどのように復活したのでしょうか。
今回は、クレイ・アーロン竜波選手の経歴、引退を考えた理由、米国での成長、JAL入社とニューバランス契約、そしてライバル・落合晃選手との記録差を詳しく調べました。
※2026年10月16日時点の発表・報道に基づいています。
クレイ・アーロン竜波がニューバランスと契約!
2026年10月16日、ニューバランスジャパンは、男子800mのクレイ・アーロン竜波選手とのアスリート契約を発表しました。
同日、東京・国立競技場で開催されたイベントにもクレイ選手が登場。
新たなサポートを受け、世界の舞台で結果を残したいという意欲を語りました。
クレイ選手は、中学時代に初めて履いたスパイクがニューバランス製だったそうです。
長年親しんできたメーカーとの契約には、本人にとって特別な思いがあるようです。
また、ニューバランスが選手それぞれの個性を尊重する姿勢にも魅力を感じていると説明しました。
今回の契約は、大学卒業後も世界を目指すクレイ選手にとって、大きな支えとなりそうです。
クレイ・アーロン竜波は何者?プロフィールを紹介
クレイ・アーロン竜波選手は、神奈川県出身の中距離ランナーです。
基本プロフィールをまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | クレイ・アーロン竜波 |
| 英語表記 | Allon Tatsunami CLAY |
| 生年月日 | 2002年3月25日 |
| 年齢 | 24歳(2026年10月現在) |
| 出身地 | 神奈川県 |
| 出身高校 | 相洋高校 |
| 留学先 | テキサスA&M大学、ペンシルベニア州立大学 |
| 所属 | JAL(日本航空) |
| 主な種目 | 男子800m |
| 800m自己ベスト | 1分44秒32 |
| 主な実績 | 2019年日本選手権優勝、2026年世界室内選手権6位 |
クレイ選手は、高校時代から日本トップレベルの成績を残してきました。
その後はアメリカへ渡り、世界の選手たちと競い合いながら競技力を磨いています。
高校時代は日本選手権優勝!相洋高校の天才ランナー
クレイ選手が全国的に注目されるようになったのは、神奈川県の相洋高校時代です。
高校では男子800mで全国高校総体(インターハイ)2連覇を達成しました。
さらに2019年には、日本陸上競技選手権大会の男子800mで優勝。
記録は1分46秒59でした。
当時の高校記録を更新し、同種目では史上初となる高校生王者に輝きました。
日本選手権には大学生や社会人のトップ選手も出場します。
その中で高校生が優勝したことは、非常に大きな快挙でした。
同年にはアジアユース選手権800mでも優勝し、世界リレーの男女混合4×400mリレーでは銅メダル獲得に貢献しています。
まさに将来を期待される存在だったのです。
なぜ陸上を辞めそうになった?米国留学で苦戦
高校卒業後、クレイ選手はアメリカへ渡りました。
進学先は、テキサスA&M大学です。
しかし、渡米した時期は新型コロナウイルスの感染拡大と重なっていました。
クレイ選手は、コロナ禍の中で一人で渡米し、新しい環境に適応することに苦労したと振り返っています。
競技面でも、期待していたような結果を残せない時期が続きました。
2026年10月16日の会見では、当時について陸上競技を辞めそうになったことがあると明かしています。
高校時代に日本一になった選手でも、海外で結果を出し続けることは簡単ではありません。
環境や練習方法の違いに対応しながら、自分の走りを見つけ直す必要があったのでしょう。
ただし、競技を辞めかけた理由を、成績不振だけに限定することはできません。
本人の発言からは、渡米時の環境変化も大きな負担だったことがうかがえます。
ペンシルベニア州立大学で復活!転機はコーチとの出会い
苦しい時期を経験したクレイ選手にとって、転機となったのがペンシルベニア州立大学での競技生活でした。
2023年に同大学へ移り、その後も大学院で競技を続けました。
そこで指導を受けたのが、ライアン・フォスターコーチです。
クレイ選手は、自分に合った指導環境の中で再び成長。
2025年にはBig Ten Championshipsの男子800mで優勝しました。
さらに2026年には、世界室内陸上競技選手権で日本男子初の800m決勝進出を果たし、6位入賞。
同年7月には、自己ベストを1分44秒32まで更新しました。
高校時代の天才ランナーが、苦しい留学生活を乗り越え、世界レベルの選手へと成長したのです。
800m自己ベストは1分44秒32!日本歴代2位
クレイ選手の800m自己ベストは、1分44秒32です。
この記録は、2026年7月12日にカナダ・エドモントンで開催された大会でマークしました。
レースでは、世界大会で数々のメダルを獲得してきたマルコ・アロプ選手と競り合い、2位に入りました。
クレイ選手は2025年時点の自己ベスト1分46秒31から、2026年には1分44秒台へ大きく記録を伸ばしています。
日本の男子800mは近年、急速にレベルが上がっています。
その中でクレイ選手も、日本のトップランナーの一人として存在感を示しています。
落合晃との記録差は?日本記録に迫る
男子800mでクレイ選手のライバルとして注目されるのが、駒澤大学の落合晃選手です。
落合選手は、2026年に男子800mの日本記録を更新し、愛知・名古屋アジア大会でも金メダルを獲得しました。
両選手の自己ベストを比較すると、次のようになります。
| 選手 | 800m自己ベスト |
|---|---|
| 落合晃 | 1分43秒90 |
| クレイ・アーロン竜波 | 1分44秒32 |
※上記は2026年7月時点で確認できる記録の比較です。落合選手はその後も日本記録を更新していると報じられているため、2026年10月時点の最新記録差を示すものではありません。
2026年5月時点では、落合選手の1分43秒90に対して、クレイ選手も1分44秒台に突入。
日本の男子800m界で、若い世代の競争が激しくなっています。
10月16日の会見でも、クレイ選手は落合選手の活躍に刺激を受けていることを明かしました。
ライバルの存在が、今後の成長を後押しする可能性もありそうです。
2026年10月からJALに入社!
クレイ選手は、2026年10月1日付で日本航空(JAL)に入社しました。
JALには、パリ五輪女子やり投げ金メダリストの北口榛花選手や、男子110mハードル日本記録保持者の村竹ラシッド選手らも所属しています。
世界で活躍する陸上選手を支援する環境があることは、クレイ選手にとっても大きな意味を持つでしょう。
今回のニューバランスとの契約によって、さらに競技活動へのサポートが充実することになります。
クレイ選手は会見で、競技に全力で取り組める支援を受けられることへの感謝を語りました。
JAL所属でもアメリカが練習拠点?
クレイ選手はJALに所属しますが、今後もアメリカを拠点に競技を続ける予定です。
その理由は、現在の指導体制を維持したいからです。
ペンシルベニア州立大学で指導を受けてきたライアン・フォスターコーチは、新たにアラバマ州を拠点とする予定です。
クレイ選手も、引き続き同コーチの指導を受けながらトレーニングを行う方針を明らかにしています。
苦しい時期を乗り越えるきっかけとなった指導環境を、大切にしていることが分かります。
田中希実から受けた刺激とは?
10月16日のイベントには、女子中長距離の田中希実選手も参加しました。
田中選手は、2026年の愛知・名古屋アジア大会で3つのメダルを獲得した日本女子陸上界のトップランナーです。
イベントでは、海外の選手たちと競い合う中で、自分のペースを見つけることの大切さについて語りました。
クレイ選手も、アメリカで多様な走り方をする選手たちと競い合い、自信がついてきたことを説明しています。
海外での競争を経験してきた二人の言葉には、共通するものがあります。
自分の強みを理解しながら、世界の舞台で戦うこと。
その姿勢が、今後のクレイ選手の競技人生でも重要になりそうです。
今後の目標は世界大会での活躍
クレイ選手は今後、アメリカでトレーニングを継続しながら、世界大会でのさらなる活躍を目指します。
2026年10月16日の会見では、有酸素トレーニングで基礎を作り、2027年1月から2月にかけての室内大会などへ向けて調整する方針を説明しました。
また、結果だけでなく、その過程を楽しむことも大切にしたいと語っています。
高校時代の日本選手権優勝、アメリカ留学での苦戦、大学院での復活、そしてJAL入社とニューバランス契約。
さまざまな経験を経て、クレイ選手は新しい競技人生を歩み始めています。
まとめ
2026年10月16日、男子800mのクレイ・アーロン竜波選手がニューバランスとのアスリート契約を発表しました。
クレイ選手は2002年3月25日生まれの24歳。
神奈川県の相洋高校時代にはインターハイ2連覇を達成し、2019年には高校生として史上初めて日本選手権男子800mを制しました。
高校卒業後はアメリカへ留学しましたが、環境の変化や競技面での苦戦から、陸上を辞めそうになった時期もあったそうです。
しかし、ペンシルベニア州立大学での指導環境をきっかけに復活。
2026年には世界室内選手権6位入賞を果たし、800mの自己ベストを日本歴代2位の1分44秒32まで更新しました。
10月からはJALに所属し、ニューバランスのサポートも受けながら、引き続きアメリカを拠点に世界を目指します。
一度は競技を辞めそうになりながらも、再び世界の舞台へ戻ってきたクレイ・アーロン竜波選手。
今後、落合晃選手らとの競争の中で、どこまで記録を伸ばすのか注目です。



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