横浜F・マリノス大旗トラブルで何があった?「暴力」主張も クラブ声明と第三者証言を検証

サッカー

横浜F・マリノスのゴール裏で発生したとされる「大旗トラブル」が、ファン・サポーターの間で大きな議論になっています。

発端の一つとなったのが、横浜F・マリノスが2026年9月16日に発表した、

「観戦ルール・マナーの遵守のお願い」

でした。

クラブは「直近の数試合」で、周囲への配慮や適切なコミュニケーションがないまま大旗を使用したことに起因するトラブルが発生していると説明。

対象者には大旗の使用を制限するなどの対応を行っていると明らかにしました。

ところが翌17日、京都サンガF.C.戦で起きたトラブルを目撃したとする第三者がnoteを公開。

そこでは、

「許可された大旗を使用していた人物と、応援を統率していた人物との間でトラブルになった」

として、クラブの説明とは異なる経緯が詳細に主張されています。

さらにXでは、

「大旗そのものが悪かったように読める」

「何についての声明なのか分からない」

「クラブは双方から十分に話を聞いたのか」

など、クラブの説明を疑問視する声も広がっています。

一体何があったのでしょうか。

現時点で確認できるクラブ公式発表、観戦ルール、試合記録、第三者による証言、SNS上の反応を分けて整理します。

※第三者noteに書かれている暴力・負傷・警察対応などについて、クラブや警察が同じ内容を公式発表した事実は現時点で確認できていません。本記事では「確認された事実」と「投稿者による主張」を区別して記載します。

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横浜F・マリノスが「大旗トラブル」を公式発表

まず確定しているのは、横浜F・マリノス自身が大旗を巡るトラブルの発生を認めていることです。

クラブは9月16日、「観戦ルール・マナーの遵守のお願い」と題した声明を発表しました。

その中で、

直近の数試合において、周囲のお客さまへの配慮や適切なコミュニケーションが行われないまま応援アイテム(大旗)を使用したことに起因するトラブルが発生しております。

と説明しています。

さらにクラブは、

事実関係の確認を含めたコミュニケーションを実施
対象者に大旗の使用を制限するなどの対応

を行っているとしています。

つまり、

「大旗を巡る何らかのトラブルがあった」

こと自体はSNS上の噂ではなく、クラブも認めています。

問題は、その「トラブルの中身」です。

発端とされるのは9月2日の京都サンガ戦?

第三者noteが取り上げているのは、京都サンガF.C.戦です。

横浜F・マリノスは2026年9月2日、日産スタジアムで京都サンガF.C.と対戦しています。

Jリーグ公式記録では、

2026年9月2日
横浜F・マリノス 1-1 京都サンガF.C.
会場:日産スタジアム
入場者数:17,521人

でした。

日産スタジアムのイベントカレンダーでも同日の試合開催が確認できます。

第三者noteの投稿者は、この京都戦当日に問題となっているトラブルを目の前で見ていたと主張しています。

ただし、クラブの9月16日の声明は「直近の数試合」としています。

したがってクラブが問題視している事象が、9月2日の京都戦だけを意味するとは限りません。

ここは分けて考える必要があります。

第三者noteが公開「目の前でトラブルを見た」と主張

状況が大きく動いたのが9月17日です。

「大旗トラブルの事実関係」と題するnoteが公開されました。

投稿者は自身について、

当事者双方と交友関係のない第三者で、京都戦当日にトラブルを目撃し、救護や警察対応まで関わった人物

だと説明しています。

そして、大旗を使用していた人物を「Aさん」としたうえで、当日の状況を詳細に記載しました。

ただし非常に重要なので繰り返しますが、以下はnote投稿者による証言・主張です。

警察やクラブが同じ事実認定を公表しているわけではありません。

note投稿者が主張するトラブルの流れ

投稿者の説明を時系列に整理すると、おおむね次のようになります。

① Aさんがクラブから許可された大旗を準備

② 周囲の観客に大旗を使用する旨を伝えた

③ 選手のウォーミングアップ前に大旗を準備

④ 応援を統率する人物との間で大旗を巡って口論

⑤ 相手が大旗を客席側へ押し込もうとした

⑥ Aさんが旗とともに客席側へ押される形になった

⑦ Aさんが手と腰を負傷したと投稿者は主張

⑧ Aさんが救護室へ移動

⑨ 警察が双方から事情を聞いた

⑩ Aさんはその後病院を受診した

というものです。

投稿者はさらに、Aさんに対する「恫喝・暴力行為があった」と主張しています。

しかし、問題とされている行為そのものを撮影した映像については、投稿者自身も残っていないと説明しています。

そのため現時点で外部から確認できるのは、

「そのように証言している人物がいる」

というところまでです。

「ひろあき氏」とは?

noteでは、Aさんとトラブルになった人物として「ひろあき氏」という名前が記載されています。

X上でも同名の人物について多数の投稿が行われています。

ただし、クラブの公式声明では個人名を一切公表していません。

そのため、

「クラブがひろあき氏による暴力を認定した」

という事実はありません。

また、第三者noteには相手側がSNS上で、

書かれているようなことは事実ではない

という趣旨の説明をしていたことも記載されています。

つまり現状は、少なくとも一部について当事者・関係者間で認識が食い違っている状態です。

一方の証言だけから「誰が加害者で誰が被害者」と断定することは避ける必要があります。

Aさんは大旗の使用許可を得ていた?

ここも今回の争点の一つです。

第三者noteでは、

Aさんはクラブから大旗使用の許可を得ていた

と主張されています。

横浜F・マリノスでは2025シーズン途中から、大旗など一部の応援アイテムについて事前申請制を導入しています。

2026/27シーズンも制度は継続されています。

公式ルールでは、

横断幕
大旗・ゲートフラッグなど
太鼓・トランペット・拡声器など

が申請対象となっています。

クラブから一度許可されたアイテムについては、試合ごとに再申請する必要はありません。

ただし、ここには重要なポイントがあります。

「許可された大旗なら自由に振れる」わけではない

大旗について事前許可を得ていたとしても、

「好きな場所・好きな方法で自由に使用できる」

という意味ではありません。

クラブ公式ルールには、安心・安全な観戦環境への配慮が必要であることが明記されています。

さらにクラブは9月16日の声明でも、

許可された応援アイテムであっても、周囲の観客への配慮やコミュニケーションを行ったうえで使用することが大前提

としています。

したがって、

「申請済みだったか」

と、

「当日の使い方に問題がなかったか」

は別の論点になります。

第三者noteは「Aさんは周囲へ事前に声を掛けていた」と主張していますが、クラブは個別案件についてそこまで詳しい説明をしていません。

ここが現在の大きな食い違いです。

クラブ声明と第三者noteは何が食い違っている?

今回の騒動を理解するうえで最も重要なのはここでしょう。

クラブ側は、

「周囲への配慮や適切なコミュニケーションが行われないまま大旗を使用したことに起因するトラブル」

と説明しています。

一方、第三者noteは、

Aさんは周囲へ説明していた
クラブから大旗使用の許可を得ていた
Aさんは話し合おうとしていた

と主張しています。

つまり非常に単純化すると、

クラブ声明
「大旗使用時の配慮・コミュニケーションに問題があった」

に対して、

第三者note
「大旗使用者は配慮していた。問題は別のところにあった」

という構図になっています。

この食い違いが、今回SNS上で大きな反発が起きている理由の一つです。

警察も来たというのは本当?

第三者noteでは、Aさんが救護室へ移動した後、

警察が来て双方から別々に事情を聞いた

と主張しています。

さらに投稿者は、被害届を巡る警察とのやり取りについても詳しく記載しています。

ただし、今回調査した範囲では、神奈川県警からこの件について公式発表された資料や、事件として報じる主要報道機関の記事は確認できませんでした。

したがって、

「警察が来た」
「双方から事情を聴いた」
「被害届を出さなかった」

という部分についても、現段階ではnote投稿者側の説明として扱う必要があります。

なお、「警察が介入した=事件として立件された」という意味ではありません。

病院を受診したという主張も

noteではAさんについて、

手と腰を打撲した
救護室で処置を受けた
その後、横浜労災病院を受診した

とも主張されています。

しかし、これについても医療機関が患者の受診情報を公表しているわけではなく、外部から確認できる情報ではありません。

そのため、

「暴力によって負傷し病院に搬送されたことが確認された」

などと断定するのは避けた方がよいでしょう。

「第三者の目撃者を名乗る投稿者は、そのように説明している」とするのが現段階では正確です。

なぜクラブの声明に反発が起きている?

9月17日にはSporting Newsも、この問題を取り上げています。

同メディアによると、クラブ声明に対してSNSでは、

大旗そのものが悪者にされているように感じる

といった趣旨の反発が複数出ています。

実際、Xを確認すると意見はかなり割れています。

クラブに対して、

「何のためのアナウンスなのか分かりにくい」
「双方への聞き取りをもっと行うべきでは」
「大旗を問題の中心にするのは違うのでは」

と疑問を呈する声がある一方、

「トラブル防止のため大旗の運用を厳しくすべき」
「許可されていても周囲への配慮は必要」
「いったん大旗を全面禁止してもいいのでは」

とクラブ側の対応や規制強化に理解を示す意見もあります。

つまりSNS全体が一方向にクラブを批判しているわけではありません。

「大旗が悪い」のか「別のトラブル」なのか

ここが今回の騒動の核心かもしれません。

クラブ声明だけを読むと、

大旗使用時の配慮やコミュニケーション不足によってトラブルが起きた

と読めます。

ところが第三者noteの説明が正しければ、問題は単純な、

「大旗を振った人 vs 視界を遮られた観客」

というトラブルではありません。

noteでは、横断幕との位置関係を巡って応援側の人物と大旗使用者が対立した、とされています。

ここが事実なら、一般観客への視界配慮とは少し異なる問題になります。

ただしクラブが個別案件の詳細を公表していない以上、現時点でどちらの説明が事実に近いのかを外部から判断することはできません。

横浜F・マリノスの公式ルールでは「暴力行為は禁止」

もう一つ確認しておきたい点があります。

横浜F・マリノス公式の観戦ルールには、Jリーグ共通ルールとして暴力行為の禁止が明記されています。

また、

侮辱的な言動
場内の秩序を乱す行為
他の観客に迷惑をかける行為

などについても禁止事項があります。

したがって、仮に今回第三者noteが主張するような暴力行為が確認された場合には、単なる「大旗の使い方」とは別の問題になります。

一方で、現段階でクラブが特定人物による暴力を認定したという発表はありません。

現時点で「確認できた事実」と「未確認情報」

かなり情報が入り乱れているので、整理しておきます。

内容2026年9月17日時点
大旗を巡るトラブルが発生クラブが公式発表
直近数試合で発生クラブが公式発表
一部対象者の大旗使用を制限クラブが公式発表
大旗は事前申請制公式ルールで確認
9月2日に京都戦が日産スタジアムで開催Jリーグ公式で確認
京都戦でAさんと人物がトラブル第三者noteの主張
Aさんは大旗使用許可を得ていた第三者noteの主張
Aさんが事前に周囲へ声掛けした第三者noteの主張
恫喝があった第三者noteの主張
暴力行為があった第三者noteの主張
Aさんが手・腰を負傷第三者noteの主張
救護室へ移動第三者noteの主張
警察が双方から事情聴取第三者noteの主張
病院を受診第三者noteの主張
クラブが特定人物の暴力を認定確認できず
警察が事件として立件確認できず

この区別は記事を公開するうえでかなり重要です。

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9月19日には水戸ホーリーホック戦

この問題が注目されているもう一つの理由がタイミングです。

横浜F・マリノスは9月19日午後7時30分から日産スタジアムで水戸ホーリーホックと対戦します。クラブ公式の試合情報でも確認できます。

大旗を巡る議論が収まらないまま、ホームゲームを迎えることになります。

今回の声明をクラブが9月16日に出した背景に9月19日の試合があるのかは公表されていないため断定できません。

ただ、次のホームゲームを前に、

大旗の運用がどうなるのか
対象者への使用制限は継続するのか
クラブから追加説明があるのか

には注目が集まりそうです。

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まとめ

横浜F・マリノスの「大旗トラブル」について調べました。

現時点で確実なのは、クラブ自身が直近数試合で大旗を巡るトラブルが発生していると認め、対象者に大旗使用を制限するなどの対応を取っていることです。

また、大旗など一定の応援アイテムが事前申請制であり、許可を受けた場合でも周囲への配慮が必要なのも公式ルールで確認できます。

一方、9月17日に公開された第三者noteでは、9月2日の京都戦で大旗を使用していたAさんについて、

事前許可を得ていた
周囲にも声を掛けていた
応援を統率する人物から強い言動を受けた
旗を巡るやり取りで負傷した
救護室や病院へ行った
警察も事情を聞いた

などと主張されています。

しかし、これらの詳細についてクラブや警察から同じ内容の公式発表は確認できません。

そのため現時点では、

「クラブが認めている大旗トラブル」と「第三者が主張している具体的な経緯」は分けて考える

必要があります。

今回の騒動でクラブに説明を求める声が広がっている背景には、まさにこの情報の空白がありそうです。

9月19日には日産スタジアムで水戸ホーリーホック戦も控えています。

クラブが追加で事実関係を説明するのか、そして大旗を含む応援アイテムの運用を今後どうしていくのかが注目されます。

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