女子走り高跳びで注目を集める早稲田大学の矢野夏希選手。
2026年9月5日に行われた日本学生陸上競技対校選手権(日本インカレ)で、自己ベストとなる1m84を跳び、2年ぶり2度目の優勝を果たしました。1m84は学生歴代8位タイの好記録です。
昨日の日本インカレ。胸熱だったのは早稲田大学矢野夏希選手の優勝、PB、早稲田記録更新。やったね🥇✨観戦できてよかったな。思わずクリアしたときうぉーと叫んだ🔥#矢野夏希 pic.twitter.com/NTv7iuUjql
— HANAKO (@haihara37) September 6, 2026
そんな矢野選手について検索すると、
「矢野夏希 早稲田」
「矢野夏希 高校」
「矢野夏希 身長」
などのキーワードが表示されます。
実は矢野選手、スポーツ推薦で早稲田大学に入った選手ではありません。
愛知県屈指の進学校から受験勉強にも取り組み、競技と勉強の両方を追い続けてきた選手でした。
矢野夏希の身長は165cm
矢野夏希選手は2004年8月2日生まれ。
2026年9月現在、22歳です。
出身は愛知県。
専門種目は女子走り高跳びで、早稲田大学スポーツ科学部4年に在籍しています。早稲田大学競走部の公式プロフィールでも、愛知県出身、時習館高校卒、スポーツ科学部所属と確認できます。
そして身長は165cm。
今回の日本インカレでは、その身長より19cmも高い1m84をクリアしました。
走り高跳びでは高身長が有利に見える競技ですが、矢野選手は自身の軽さやスピードを生かした跳躍を武器にしています。
矢野夏希の高校は時習館高校
サジェストにも表示されている、
「矢野夏希 高校」
の答えは、
愛知県立時習館高等学校
です。
早稲田大学競走部の公式プロフィールにも「愛知・時習館高出身」と記載されています。
時習館高校は愛知県豊橋市にある県立高校。
THE ANSWERでは、偏差値70ともいわれる進学校として紹介されています。矢野選手自身も、高校の同期には東京大学へ進学するような生徒もいたと振り返っています。
競技一辺倒の高校生活ではなく、勉強にもかなり力を入れていたようです。
高校3年でインターハイ8位
高校時代から全国大会に出場していました。
早稲田大学競走部のプロフィールによると、2022年の全国高校総体(インターハイ)女子走り高跳びで8位入賞。
当時の自己記録は1m70。
さらに同年の国体にも愛知県代表として出場しています。早稲田競走部が公表した入学者資料にも、時習館高校でインターハイ8位、国体出場という実績が記されています。
高校生として全国上位に入る実力はありましたが、大学進学では競技推薦一本という道を選びませんでした。
矢野夏希は早稲田大学に一般受験で進学?
ここが矢野選手の経歴で特に注目されている部分です。
THE ANSWERは、矢野選手について時習館高校から一般入試で早稲田大学に現役合格したと報じています。共通テストも受験し、「高跳びも勉強もどちらも諦めたくなかった」と語っています。
一方、早稲田大学競走部が公開した2023年度入学者資料では、矢野選手の入試区分は、
「スポーツ科学部・共通テスト利用」
と記載されています。
つまり、競技実績だけで決まる自己推薦ではなく、大学入学共通テストを利用する選抜で進学したことが公式資料から確認できます。
「スポーツ推薦で入った」と思っていた人には、少し意外な経歴かもしれません。
なぜ早稲田大学を選んだ?
矢野選手は過去の早稲田スポーツのインタビューで、大学選びについて詳しく語っています。
高校時代は普通に受験勉強をしており、先輩などから話を聞く中で、
- 早稲田競走部では競技力だけでなく人間力や主体性を学べる
- スポーツ科学部での勉強を自分の競技力向上にも生かせる
と感じたことが早稲田を選んだ理由だったそうです。
つまり、
「強い陸上部に入りたい」
だけではなく、
勉強と競技を両立したい
という高校時代からの考えが大学選択にもつながっていました。
憧れは早稲田の仲野春花
矢野選手が早稲田大学を目指すきっかけになった人物がいます。
女子走り高跳びの仲野春花さんです。
仲野さんは早稲田大学時代の2017年に1m83をマーク。
これは長く早稲田大学の女子走り高跳び記録となっていました。
矢野選手は高校時代から仲野さんの跳躍に憧れ、早稲田大学入学後は、
「1m83の早稲田記録を超える」
ことを4年間の大きな目標にしてきました。
大学1年は日本インカレ「記録なし」
大学生活は順調なスタートではありませんでした。
1年生では足首などのけがに苦しみ、初めて出場した日本インカレは記録なし。
高校時代には全国8位だった選手にとって、厳しい大学デビューとなりました。
ただ、リハビリ期間を無駄にはしませんでした。
競技ができない時期にフィジカル強化へ取り組み、身体を作り直していきます。
大学2年で日本インカレ初優勝
その成果が出たのが大学2年の2024年。
日本インカレ女子走り高跳びで1m76を跳び、初優勝しました。
早稲田大学競走部の公式プロフィールにも、2024年日本インカレ1位と記録されています。
1年前は記録なし。
そこから一転して学生日本一です。
THE ANSWERの取材では、当時について「自分に驚いた」「チャレンジャーの気持ちだった」という趣旨で振り返っています。
大学3年で1m79を跳び、人生設計が変わった
そして矢野選手の人生を変えたのが、大学3年春の静岡国際でした。
そこで当時の自己ベスト、
1m79
を記録。
このジャンプによって、
「もう少し競技を続けてみたい」
と思うようになったそうです。
実はそれまで、大学卒業後は競技をやめて「普通に就職する」ことも考えていました。
教職課程も履修していました。
しかし1m79を跳べたことで、自分の可能性をもう少し追いたいという気持ちが芽生え、卒業後も競技を継続することを決めました。
2026年は1m80の壁を突破
大学4年となった2026年。
矢野選手は一気に記録を伸ばします。
春には長年目標としてきた1m80を突破。
5月のインタビュー時点では1m81まで自己記録を伸ばしていました。
その後さらに、
1m82
まで更新。
早稲田大学競走部のプロフィールにも2026年の自己最高記録として1m82が掲載されていました。
8月のトワイライト・ゲームスでも1m79を跳び、安定して高い水準の記録を残しています。
日本インカレで1m84!早稲田記録を更新
そして2026年9月5日。
大学最後の日本インカレで大きな記録が生まれました。
矢野選手はまず1m81を成功させ、2年ぶり2度目の優勝を決定。
その後、バーを、
1m84
へ上げました。
2度失敗したものの、最後となる3回目で成功。
自己ベストを一気に2cm更新しました。
そして何より、この1m84によって仲野春花さんが2017年に記録した1m83を上回り、早稲田大学新記録となりました。
なお、早稲田競走部の歴代ランキングページは検索時点ではまだ1m83を最高としており、1m84への更新が反映前とみられます。
憧れの仲野春花の前で記録更新
#日本インカレ
— 月陸Online/月刊陸上競技 (@Getsuriku) September 5, 2026
女子走高跳
🥇矢野夏希(早大)1m84
🥈前西咲良(筑波大)1m78
🥉江角菜子(福岡大)1m75
昨年2位の矢野が優勝!
1m83の早大記録(仲野春花/2017)を更新!
2ショット写真は優勝した矢野と仲野春花さん📷💐 pic.twitter.com/2f1xoFsmLJ
さらにドラマチックだったのが、この日の会場に仲野春花さん本人が来ていたことです。
試合前にも矢野選手へ連絡し、背中を押していたそうです。
1m84をクリアすると、仲野さんも涙。
その姿を見た矢野選手も涙を流したとTHE ANSWERは伝えています。
高校時代に憧れ、
その姿を追って早稲田へ進み、
4年間目標としてきた先輩の記録を、
本人が見ている前で超える。
大学最後の日本インカレとして、これ以上ない展開だったのではないでしょうか。
1m84は学生歴代8位タイ
今回の1m84は早稲田記録というだけではありません。
月陸Onlineによると、女子走り高跳びの日本学生歴代8位タイに相当します。
身長165cmの矢野選手が、自身より19cmも高いバーを越えたことになります。
一方、日本記録は今井美希さんが2001年に記録した1m96。
2026年日本選手権では髙橋渚選手が1m86で優勝しているため、国内トップとの差もまだあります。
矢野選手本人も1m84を跳んだ後、「まだ世界で戦えない」という趣旨の認識を示しています。
次の目標は1m90
"走高跳・矢野夏希が学生歴代8位タイの1m84!「まだ世界で戦えない」最後にあこがれの先輩超え/日本IC" https://t.co/j3wWsriHXE
— み (@VG3013) September 5, 2026
大学卒業後も競技を続けることを決めた矢野選手。
今後の大きな目標として掲げているのが、
1m90
です。
2026年は地元・愛知で開催されるアジア大会代表を目指しましたが、出場はかないませんでした。
しかし競技継続を決め、次は2027年のアジア選手権を目指します。
1m84から1m90まではあと6cm。
高校3年時の1m70から考えれば、大学4年間で実に14cmも記録を伸ばしたことになります。
矢野夏希のインスタは?
サジェストには、
「矢野夏希 インスタ」
も表示されています。
今回確認した範囲では、本人と確実に確認できる公開Instagramアカウントについて、早稲田大学競走部などの公式プロフィールから直接リンクされているものは確認できませんでした。
同姓同名のアカウントを誤って本人として紹介する可能性もあるため、現時点ではアカウント名を断定して紹介するのは避けた方がよいでしょう。
競技写真については、早稲田大学競技スポーツセンターや早稲田スポーツなどで多数確認できます。
まとめ…矢野夏希は「文武両道」のハイジャンパー
矢野夏希選手について調べると、1m84という記録だけでは見えてこない人物像があります。
愛知県の進学校・時習館高校で、
「勉強も走り高跳びも諦めたくない」
と受験勉強を続け、共通テスト利用で早稲田大学スポーツ科学部へ進学。
大学1年ではケガに苦しみ、日本インカレは記録なし。
それでも2年生で学生日本一となり、4年生で再び優勝。
最後には高校時代から憧れてきた仲野春花さんの早稲田記録を、本人の目の前で更新しました。
そして卒業後は「普通に就職」する予定だった人生設計まで、1m79のジャンプが変えました。
次に目指すのは1m90。
競技と勉強を両立してきた矢野夏希選手が、大学を卒業してどこまで記録を伸ばすのか注目です。



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