樋口陸人は元ハードル全国王者!中学・高校はどこ?100m10秒01までの経歴を調査

アスリート

2026年8月23日に行われた陸上の東海選手権で、男子100mに出場した樋口陸人(ひぐち・りくと)選手が大きな注目を集めました。

記録はなんと、

10秒01。

追い風3.2メートルのため公認記録にはならない「追い風参考」でしたが、9秒台までわずか0秒02というタイムに、

「思わず『えぇ!』って声出た」

「参考とはいえ速すぎる」

など驚きの声が上がっています。

樋口選手は現在27歳。

スズキに所属しながら自動車販売店を勤務先として競技を続けています。公式プロフィールでは100mの自己ベストは10秒12です。

しかし経歴を調べてみると、実は樋口選手はもともと日本トップクラスの110mハードル選手

しかも、中学生時代には全国優勝を経験していました。

一体どんな選手なのでしょうか。

今回は、樋口陸人選手の中学校、高校、ハードルでの実績、100mとの“二刀流”の歩みについて詳しく調べました。

スポンサーリンク

樋口陸人のプロフィール

まずは現在公表されているプロフィールを整理します。

項目内容
名前樋口陸人
読み方ひぐち りくと
生年月日1999年8月19日
出身地奈良県奈良市
身長178cm
体重72kg
出身高校奈良育英高校
大学法政大学
所属スズキ
勤務先スズキ自販南東京 立川アリーナ店
100m自己ベスト10秒12
110mH自己ベスト13秒63

スズキアスリートクラブ公式サイトでは、所属は総務部スポーツ事業課、勤務先は「スズキ自販南東京 立川アリーナ店」とされています。

100mだけでなく、110mハードルでも13秒63という国内トップクラスの記録を持っています。

樋口陸人の出身中学は奈良市立平城東中学校

樋口陸人選手の出身中学校は、

奈良市立平城東中学校

です。

奈良県陸上競技協会の大会記録にも、2014年に「平城東中」の3年生として樋口選手の名前が残っています。

中学3年時にはすでに110mハードルで奈良県トップクラス。

2014年の奈良県中学総体では、

  • 予選 14秒34
  • 準決勝 14秒25
  • 決勝 14秒13

と、走るたびに大会記録を更新して優勝しています。

さらに同年には、通信陸上で14秒07を記録。

このタイムは、その後も奈良県の大会記録として掲載されています。

中学3年で全国110mハードル優勝

そして樋口選手は中学3年生だった2014年、

第41回全日本中学校陸上競技選手権大会・男子110mハードルで優勝

しています。

奈良県体育協会の表彰資料でも、平城東中3年の樋口陸人選手が全国大会1位として表彰された記録が確認できます。

つまり、2026年に突如100mで10秒01を出して注目された選手ではありません。

12年前からすでに全国王者だった選手なのです。

中学時代から100mも速かった

樋口選手はハードル専門だった一方、純粋なスプリント能力も高い選手でした。

高校時代のインタビューによると、中学3年時にはジュニアオリンピックの100mにも出場し、

11秒25で7位

に入っています。

中学生で全国110mH優勝。

さらに100mでも全国7位。

現在まで続く「ハードル+100m」の二刀流は、この頃にはすでに始まっていたことになります。

陸上を始めたのは小学6年生

意外なのは、樋口選手が幼いころから本格的に陸上をしていたわけではないことです。

産経新聞の高校時代のインタビューによると、陸上を始めたのは、

奈良市立左京小学校6年生の時。

両親に勧められて「鴻ノ池スポーツクラブ」に入ったことがきっかけでした。

当時のコーチも、見本を見せるとすぐに動きを再現できるほど器用だったと評価しています。

そこから数年で全国中学王者になったのですから、かなり高い適性があったのでしょう。

父と母も陸上選手だった

さらに興味深いのが両親です。

高校時代の取材によると、父・敏彦さん、母・知左さんもともに短距離選手でした。

父親は天理高校時代に、

インターハイ400mリレー2位。

母親も京都・家政学園高校(現在の京都文教高校)時代に、

同じ400mリレーで全国優勝

を経験しています。

両親とも全国レベルのスプリンターだったというわけです。

樋口選手のスピード能力を見ると、このバックグラウンドも興味深いところですね。

高校は奈良育英高校

中学卒業後は、

奈良育英高校

へ進学しました。

中学で全国優勝していたこともあり、全国の強豪校から誘いを受けていたそうです。

それでも地元の奈良育英を選択。

理由の一つが、小学6年から指導を受けていた鴻ノ池スポーツクラブ代表の秋田真介さんが、奈良育英高校の陸上部コーチも務めていたことでした。

競技だけでなく人間面まで指導してくれる姿勢に信頼を寄せていたとされています。

高校1年ですでに国体2位

高校進学後も、樋口選手はすぐに全国で結果を残します。

奈良育英高校1年だった2015年には、国民体育大会の少年男子110mハードルで、

全国2位

に入りました。

学校公式記録にも、その実績が掲載されています。

高校1年生から全国トップレベルだったことが分かります。

高校2年でユース日本最高記録

さらに高校2年時には、大きな記録を残しました。

2016年の日本ユース選手権110mハードルで、

13秒64

を記録して優勝。

当時のユース日本最高記録でした。

また、近畿高校ユースでは110mHで優勝したほか、100mでも2位。

ハードルだけではなくスプリントでも高い能力を発揮していました。

高校3年ではインターハイ3位

高校3年の2017年には、南東北インターハイ男子110mハードルで、

14秒34で3位

に入っています。

さらに同年の愛媛国体では、110mハードルで2連覇。

100mでも2位に入りました。

この頃の100m自己ベストは10秒39まで伸びており、高校生としてかなり高いレベルです。

高校時代からすでに、

110mHでも全国トップ級、100mでも全国トップ級

という珍しい選手だったことが分かります。

樋口陸人はなぜハードルを始めた?

樋口選手本人は、ハードルについて、

ただ走るだけではなく、障害をきれいに越える技術が必要なところに魅力を感じたと語っています。

高校時代には、

「きれいに飛べると本当に気持ちいい」

と話していました。

一方で当時は、ジュニア規格より高い一般規格の106.7cmのハードルを苦手としていた時期もあったようです。

それでも大学以降、一般規格でも13秒台前半まで成長していきます。

法政大学でも110mハードルで活躍

高校卒業後は、

法政大学

へ進学しました。

大学でも主戦場は110mハードル。

2020年の日本インカレでは3位。

そして大学4年だった2021年の日本インカレでは、

13秒63

をマークして4位に入りました。

この13秒63が、現在スズキ公式プロフィールにも掲載されている自己ベストです。

当時の上位には、

  • 泉谷駿介
  • 横地大雅
  • 村竹ラシッド

など、その後日本代表として世界で活躍する選手が並んでいました。

かなりハイレベルな世代だったことが分かります。

大学4年には100mでも大会記録

樋口選手は大学後半になると、100mでも存在感を増していきます。

2021年の田島直人記念では、

向かい風1.3mの中で10秒37

をマークして優勝。

大会新記録でした。

この頃からハードルだけでなく、100mでも本格的にトップレベルを狙える力を見せています。

スズキ入社後も「二刀流」

法政大学卒業後はスズキに入社。

現在も100mと110mハードルの両方に出場しています。

2022年の奈良県国体予選では、

100m 10秒58
110mH 14秒10

で両種目優勝しています。

その後100mの記録を伸ばし、2025年8月には10秒12まで自己ベストを更新。

そして2026年8月23日の東海選手権で、ついに追い風参考ながら、

10秒01

をマークしました。

10秒01は日本記録になる?

ここは今回のニュースで最も誤解しやすい部分です。

樋口選手の10秒01は、

公認自己ベストにはなりません。

理由は風です。

100mでは追い風が秒速2.0mを超えると、ランキングや記録として正式には認められません。

今回の風は、

+3.2m/s。

そのため「追い風参考記録」となります。

とはいえ、9秒台までわずか0秒02。

現在の公認自己ベスト10秒12を持つ選手が実際に10秒01で100mを走り切った経験は、今後につながる材料にはなりそうです。

27歳でなぜここまで速くなった?

樋口選手が注目されるもう一つの理由が年齢です。

2026年8月時点で27歳。

短距離では20代前半に大きく記録を伸ばす選手も多いため、

「今になって急に出てきた選手?」

と感じた人もいたようです。

しかし経歴を見ると、決して遅咲きの無名選手ではありません。

中学全国王者から始まり、高校、大学と10年以上にわたって全国トップクラスで走り続けています。

むしろ、

長年ハードルで培ってきたスプリント能力が、100mでもさらに洗練されている

と見る方が自然でしょう。

自動車販売店勤務というのは本当?

今回の記事では、

「自動車販売店勤務の27歳」

という部分も注目されました。

これは全く根拠のない表現ではありません。

スズキの公式プロフィールでは、樋口選手の勤務先が、

スズキ自販南東京 立川アリーナ店

と明記されています。

一方で所属自体は、

スズキ株式会社 総務部スポーツ事業課

です。

そのため、「一般の販売員としてフルタイム勤務しながら独力で競技している」とまで解釈するのは注意が必要でしょう。

スズキアスリートクラブの競技選手として活動している実業団選手です。

100m9秒台は見えてきた?

日本男子100mでは9秒台が大きな壁です。

樋口選手自身も公認記録ではまだ10秒12。

そのため今回の10秒01だけで、

「次は確実に9秒台」

と考えるのは少し早いでしょう。

しかし、ハードル選手として13秒63を持ち、100mでも10秒1台まで伸ばしてきたスプリント能力は本物です。

風やコンディションが整った試合で10秒0台を公認で出せれば、さらに注目度は上がりそうです。

また、日本代表4×100mリレー候補という意味でも、10秒0台から10秒1台の選手層が厚くなることは日本短距離界にとって大きな意味があります。

スポンサーリンク

まとめ

今回は、100mで追い風参考ながら10秒01を記録して注目された樋口陸人選手について調べました。

樋口選手は奈良県奈良市出身。

奈良市立左京小学校6年時に陸上を始め、平城東中学校では110mハードルで全国中学優勝を経験しています。

奈良育英高校では、

  • 国体110mH優勝
  • 日本ユース110mH優勝
  • ユース日本最高13秒64
  • インターハイ110mH3位
  • 100mでも全国上位

という実績を残しました。

法政大学では110mHを13秒63まで伸ばし、日本インカレでも上位に進出。現在はスズキに所属し、100mと110mハードルの両方で競技を続けています。

つまり、2026年になって突然現れたスプリンターではありません。

**中学生の頃から12年以上、全国トップクラスを走り続けている「二刀流ハードラー」**でした。

27歳で飛び出した10秒01。

追い風参考ではありますが、公認10秒0台、そしてその先の9秒台へ近づけるのか。

今後の樋口陸人選手にも注目です。

コメント

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました