元世界ランキング1位の柔道家・永山竜樹選手が、パリオリンピック男子60キロ級で銅メダルを獲得しました。
準々決勝での不可解な判定に納得がいかず、敗者復活戦を経て迎えた3位決定戦でジョージアのサルダラシビリ選手を破る見事な勝利を収めました。
試合後、審判に対する批判と観客からのブーイングが話題となり、その背景や審判の経歴についても詳しく調べました。
準々決勝での不可解な判定
パリオリンピック男子柔道60キロ級準々決勝で、永山竜樹選手は昨年の世界王者ガルリゴス選手(スペイン)と対戦しました。
この試合で物議を醸したのは、主審の「待て」の合図にもかかわらず、ガルリゴス選手が絞め技を緩めず、結果として永山選手が失神したことです。
公式記録では「片手締め」による一本負けとされましたが、この判定に対し永山選手自身も強く抗議し、試合後も畳から降りようとしませんでした。
審判が待てをかける。
— 妖精トロール🧚カバじゃない (@amse070707) July 27, 2024
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待てが出たので永山選手は力を抜く。
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ガルリゴスが締め技を続け、力を抜いた永山は失神したと勘違いされる。
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審判はこれを見て、相手の一本勝ちとした。
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会場からは、審判結果にブーイングの嵐。
柔道の審判はどうなってるの?
こんなの相手の反則負けだよ。 pic.twitter.com/cmtxxuuX72
永山竜樹選手の心情
試合後、永山選手は「待ての合図は確かに聞こえていたが、その後も絞め続けられたことで失神してしまった」と語り、判定に対する疑念を表明しました。
彼は「待て」の合図を信じて力を抜いたものの、絞め技が続いたため、不可解な状況に陥りました。
審判エリザベス・ゴンザレスの経歴と疑惑
今回の判定に審判のエリザベス・ゴンザレス氏にも注目が集まっています。
エリザベス・ゴンザレス氏は、メキシコ出身の国際柔道連盟(IJF)認定の審判員です。
彼女は幼少期から柔道に親しみ、国内外での競技経験を積んだ後、審判の道を志しました。
2005年に国際審判員の資格を取得し、それ以来、世界各地の柔道大会で審判を務めてきました。
ゴンザレス氏は、柔道の技術やルールに精通していると評価されており、特に彼女の冷静な判断力と公平性が評価されています。
彼女は過去にIJFワールドツアー、世界選手権、オリンピック予選などの主要大会で審判を務めており、その経歴は一流の審判員としての実績を示しています。
過去の疑惑
しかしながら、ゴンザレス氏の審判キャリアにはいくつかの誤審疑惑が伴ってきました。
特に注目されたのは、以下のような事例です。
- 2018年世界選手権
ゴンザレス氏は、2018年の世界選手権で男子90キロ級の準決勝を担当しました。この試合で彼女の判定に対して、選手とコーチ陣から異議が申し立てられ、最終的にIJFが再審議を行う事態となりました。結果的には判定は覆らなかったものの、審判の質に対する疑問が投げかけられました。 - 2020年東京オリンピック予選
2020年の東京オリンピック予選では、女子52キロ級の試合でゴンザレス氏が主審を務めました。この試合でも判定に対して異議が申し立てられ、選手側はゴンザレス氏の判断が試合の流れを大きく左右したと主張しました。最終的にIJFは「判定に誤りはなかった」と結論づけましたが、SNSやメディアでは批判が続きました。 - 2022年IJFワールドツアー
2022年のIJFワールドツアーでも、ゴンザレス氏が担当した試合での判定が物議を醸しました。この試合では、選手が「待て」の合図を無視して技を続行し、相手選手が負傷する事態が発生しました。ゴンザレス氏の「待て」の合図が曖昧だったとする声が多く、再び審判の質に対する疑念が浮上しました。
今回の判定に対する疑念
今回のパリオリンピック男子60キロ級準々決勝でも、ゴンザレス氏の判定が問題視されました。
永山竜樹選手とガルリゴス選手の試合で、ゴンザレス氏の「待て」の合図が適切であったかどうかが問われています。
永山選手は「待て」の合図を信じて力を抜いたものの、ガルリゴス選手が技を緩めずに続行したため失神しました。
この判定に対し、選手や観客から批判が集中し、ゴンザレス氏の審判技量に対する疑念が再び浮上しました。
観客とSNSの反応
試合後、SNSでは「殺人未遂ではないか」との声や「再試合を求める」意見が多く寄せられました。
また、元柔道金メダリストの穴井隆将氏も「審判の行動に問題があった」と述べ、審判団の責任を指摘しました。
観客からのブーイングも強く、永山選手の行動に対する理解と支持が広がりました。
ブーイングは永山竜樹選手に対してのもの…SNSでは怒りも
準々決勝の試合後、納得のいかない永山竜樹選手は相手選手との握手を拒み、そのまま畳の上に抗議の意味で居続けました。その状況に会場からはブーイングが上がりました。
このブーイングについてSNS上では、永山選手のこうした態度に対して主に相手選手国の応援席から飛んだものではないか?との考察が次々と上がっています。
同時に結果的に不可解判定を後押しするかのようなブーイングに対して怒りの声が次々上がっています。
一部では永山選手がなかなか畳から降りなかったのは周囲から止められたからという情報も出ています。
敗者復活戦と3位決定戦に勝利!銅メダル獲得
この困難な状況にもかかわらず、永山選手は敗者復活戦で台湾の楊勇緯選手を破り、3位決定戦に進出しました。
サルダラシビリ選手との3位決定戦では、見事な技で勝利を収め、意地の銅メダルを獲得しました。
永山選手は「手ぶらで帰るわけにはいかない」と強い決意を持って試合に臨み、その結果を示しました。
まとめ
永山竜樹選手のパリオリンピックでの銅メダル獲得は、その技術と精神力の強さを証明するものでした。
しかし、準々決勝での不可解な判定は今後も議論を呼ぶでしょう。
審判の公平性と透明性が求められる中で、この試合は柔道界全体にとっても重要な教訓となるでしょう。
永山選手の今後の活躍に期待するとともに、審判制度の改善にも注目していきたいです。
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