
高校2年生で驚異の10秒00を記録した清水空跳選手。
その走りの裏には、「CHRONO INX NEO JAPAN」という厚底スパイクの存在がありました。
驚異の記録を支えた一足の実力に迫ります。
この記事でわかること
- 清水空跳が使用しているスパイクの詳細
- CHRONO INX NEO JAPANの特性と走行性能
- スパイクが清水選手の記録にどう貢献したのか
高校生スプリンター・清水空跳、衝撃の10秒00

2025年7月26日、ホットスタッフフィールド広島で開催された全国高校総体(インターハイ)男子100m決勝にて、星稜高校2年の清水空跳(そらと)選手が日本高校新記録となる10秒00をマークしました(※出典:スポーツ報知 7月27日配信記事より)。
この記録は、従来の高校記録だった桐生祥秀選手の10秒01を12年ぶりに更新し、U18世界記録(10秒06)も上回る驚異的なものです。
スパイクは「CHRONO INX NEO JAPAN」


この歴史的走りを支えていたスパイクは、ミズノの「CHRONO INX NEO JAPAN」(クロノインクスネオジャパン)と思われます。
(※出典:Yahoo!知恵袋、SteP Tubeチャンネル「【データで見る】CHRONO INX NEO JAPAN 実走レビュー」)
CHRONO INX NEO JAPANは、厚底タイプのスパイクで、現在のスプリント界で注目を集めている製品の一つです。
厚底スパイクの性能とは?

SteP Tubeのレビューによれば、CHRONO INX NEO JAPANの主な特徴は以下の通りです。
- 推進力:加速時の跳ね返りが非常に強く、初速の伸びが抜群
- 扱いやすさ:高速度域でも足がブレにくく、安定した走りをサポート
- フィット感:多少サイズが異なっても足に馴染み、かかとや前足部の当たりが少ない
- アッパー構造:「Made in Japan」の精巧なスケルトンアッパーを採用
さらに、このスパイクは接地時間が0.1秒を切る水準に達しており、トップスプリンター並みの接地効率を提供します。
清水選手の走りにどう影響したか?

清水選手の最大の強みである「後半の加速」や「ストライドの大きさ」は、CHRONO INX NEO JAPANの特徴と強くマッチしています。
特に、中間加速の推進力とストライド型に適した厚底設計は、今回の記録達成に大きく貢献したと考えられます。
SteP Tubeの分析では、右足の2本目・4本目で厚底が高い力積を生み出すというデータも示されており、清水選手の身体的特性との相性も非常に良かった可能性が高いです。
高校生で世界へ――今後の進化とスパイクの可能性

現在、日本記録や世界記録の多くは薄底スパイクで達成されていますが、CHRONO INX NEO JAPANのような厚底スパイクはさらなる記録更新の可能性を秘めています。
清水選手は今後、9秒台突入やパリ五輪出場を目標に掲げています。
「スパイクはあくまで武器。最大限に使いこなせるよう、自分自身の走りも磨きたい」と語っており、自らの進化とともにスパイク技術の未来を切り拓いていく存在となるでしょう。
まとめ
- 星稜高校2年の清水空跳選手がインターハイ男子100mで10秒00の高校新記録を樹立
- 使用スパイクはミズノの厚底型「CHRONO INX NEO JAPAN」
- 厚底の推進力やフィット感が清水選手の走りと高い親和性を持ち、記録達成に貢献
- スパイクは選手の特性によって最適な形が異なり、今後は左右で異なる仕様のスパイクを選ぶ可能性も
- 清水選手はさらなる記録更新と世界陸上出場に意欲を見せており、今後の走りにも注目
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
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