富山市総曲輪(そうがわ)、大和デパートから歩いて1分のところにある映画館「ほとり座」に行ってきました。富山の中心街の真ん中にある映画館で92席のホールがある映画館です。ドキュメンタリー映画や社会派の映画などを中心に上映しています。ビルの4階にあり、当初エレベーターの場所がわからずギリギリの到着となってしまいましたが、受付の方がとても丁寧に対応してくださいました。こじんまりと落ち着いた雰囲気がとても好きになりました。
多様な人々が活きる職場づくりで社会に問いかけるものとは…「久遠チョコレート」のあくなき挑戦
今回見たのは「チョコレートな人々」という映画。「いつでも元気」2023年1月号に紹介されていた作品です。「ヤクザと憲法」「人生フルーツ」「さよならテレビ」などを手掛けた東海テレビによる劇場公開ドキュメンタリーの第14弾で、2021年日本民間放送連盟賞テレビ部門グランプリを受賞した番組に追加撮影と再編集を施して映画版として完成させたものです。ナレーションを宮本信子さんが担当しています。
愛知県豊橋市に本店を構え、こだわりのフレーバーと彩り豊かなデザインで人気を集める「久遠チョコレート」では心や体に障がいがある人、シングルペアレントや不登校経験者、セクシュアルマイノリティなど多様な人たちがそれぞれの特性を活かして働きつつ、最低賃金を守ってしっかり稼げる職場づくりを続けています。久遠チョコレート代表の夏目浩次(ひろつぐ)さんは学生時代にバリアフリー建築を学ぶ中で、障がい者の平均月給が1万円とあまりに安いことに驚き、2003年に障がいのある3人のスタッフとともに小さなパン屋を立ち上げました。その後2013年にチョコレート作りを始め、紆余曲折を経ながら「久遠チョコレート」は全国に52の拠点を持つブランドに成長していきます。
「失敗しても、暖めればまた作り直せる」・・・社会全体がそのように言えればどんなに良いだろう。とふと感じました。同時に多様性って何だろう、共存って何だろう?とも。考えさせられた102分でした。
プロデューサーさん舞台あいさつ。「久遠チョコレート」の販売も
映画を見た当日(2月11日)はプロデューサーの阿武野勝彦(あぶのかつひこ)さんによる舞台挨拶がありました。「障がい者が中心ではなく、障がい者を含めた多種多様な、今を生きる人たちのための物語。多くの人に見てもらいたい。特に経営者の方たちに見てもらえたら」と話しておられました。終演後にはサイン会があったのでパンフレットにサインをいただいてきました。
そしてなんと「久遠チョコレート」が店頭販売されていたので3個入りパックを購入!ナッツやドライフルーツなどが入ったしっかりとした甘さで本当においしかったです。
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